これからの民主主義のデザイン

by Ken Murata

先日、参議院選挙がありましたね。今回は特に日本の政治について「このままでいいのか」と考えさせられる選挙でした。

タイムリーに深津さんのPodcastに安野さんがゲストに来ていた回が公開されていました。内容がとても面白かったので、ぜひシェアしたいし、多くの人に聞いてみてもらいたい。何が面白かったかというと、テクノロジーを活用して政治に対してできることを考えたときに「今まで当たり前と思っていたけどそういう可能性もあるのか」とか「それができたら政治のこれからは楽しいじゃん」と思えたから。この明るい感じがいいんですよね。選挙前からずっと感じていた違和感というか不満というか、「選ぶ政党がない」「どこが一番マシか」「どうせダメだろう」的なムードとか、新しい政党もどこも「うちは他とは違うぞ!他はダメだ」と政党同士が足をひっぱりあって勝ったの負けたの騒いでいる感じ。そうじゃなくて、もっとみんなで良くしよう、という誰とも戦わないスタンスというか、良いシステムをつくってみんなに使ってもらう、みたいな。

あらためて今回の参議院選挙結果とか、このPodcastの内容とか聞きながら考えてたけど、

  • 30年くらい日本の国際競争力は落ちているし、少子化など重要な社会課題にも全然よい対応ができていない、という事実を冷静に考えたら、もう自民党に任せるのはやめるべき。
  • でもそれができなかったのは野党で代わりになるところがなかったから。自民党の責任というより野党の責任と言えるんじゃない?
  • でも野党がダメなのは、国民の政治リテラシー(?)が低いからじゃないのか。トランプを選ぶなんてアメリカ国民のセンスを疑ったけど、ここまで政治がダメな日本国民もそうとうダメだ。結局自分たちが悪い。

総理大臣が何回交代しても、現在の政治システムでは何も変わらない。とにかく政治や選挙のシステムが悪いし、悪いシステムを変えられないシステムが悪い。それを変えるための新たな希望がテクノロジー(主にAI)ということなんだろうけど、私的には安野さんの存在自体というか、それを見て「エンジニアが政治に参加するって面白そう」「自分もやりたい」と思う人が増えることが一番の希望だと思う。

※写真は政治には関係なくレコードプレーヤーの上でくつろぐマメタロウ

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