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佐藤オオキさんのインタビュー映像でそのようなことが語られていました。景気のいいときは分業化が進む。景気が悪くなると限られたリソースでやりくりできるデザイナーが求められる。生き延びるためにいろいろやっていたら社会のニーズに合っていた。
いったん分業化された社会において、これから必要なのは分断されたものを飛び越える力とか、結びつける力とか、そういう存在が必要とされるんじゃないでしょうか。例えばデザイナーと経営者、一次産業とデジタル産業、地方と都市、シニアとヤング、などなど、そういったところから新しいものを生み出していく力。
最近すぐにAI時代では◯◯という職業は必要とされなくなる!ということが語られがちですが、デザイナーという職業はどうでしょう?少なくとも仕事内容はだいぶ変わるでしょう。デザイナーという職業の半分くらいは打ち合わせになるのでは?1/4はアイディエーション、つまりアイデアを考える時間。まあ打ち合わせも大部分は企画会議的なものなので、実質75%は人とコミュニケーションしながらアイデアを考える、ということになるんじゃないかな。そうなるともはやそれはデザイナーなのか?とも思いますが、でも他になんと呼んでいいかわからん。
むしろ自分の肩書はこれから「デザイナー」がいいんじゃないか、と思い始めているところです。「プロデューサー」という肩書も「何かを生み出す人」という意味ではいいなと思っていたんですが、ちょっと偉そうだし。デザイン作業をしないデザイナーでもいいでしょ?何かを結びつけてアウトプットできる人、になりたいんです。
※写真は多摩川で出会ったタヌキ