MIT Technology Review – 10 Breakthrough Technologies 2026

by Ken Murata

毎年恒例、MITの「10 Breakthrough Technologies」、今年も発表されました。

今年のリストはこちら。

  • ナトリウムイオン電池
  • 生成AIコーディング
  • 次世代原子力
  • AIコンパニオン
  • 乳幼児向け遺伝子治療
  • 遺伝子の復活
  • 機械的解釈可能性
  • 商業宇宙ステーション
  • 胚スコアリング
  • ハイパースケールAIデータセンター

ざっくり分類すると、AI系が4つ、医療・バイオ系が3つ、環境・エネルギー系が2つ、宇宙系が1つ。

昨年はAI系が2つだったので、今年は一気に倍増しています。まあそりゃそうか。「生成AIコーディング」「AIコンパニオン」「機械的解釈可能性」「ハイパースケールAIデータセンター」と、AIがインフラからアプリケーションまで全方位で進化。もはや驚きもない。

昨年「生成AI検索」がユーザーの検索行動を変えるという話があったけど、まだ世の中の大きな変化はこれからって感じがする。検索とかECの購入行動が根本的に変わる、って言っても実際は数年かかるかな。やっぱりAIの進化に人間が追いつくのには時間がかかるもんね。今年は作り手側の変化「生成AIコーディング」。ウェブサイトやゲーム、アプリケーションの開発がAIアシストで高速化するという話ですが、これは自分の仕事にかなり直接的に関係する話ですね。私も「Next Design Standars」というプロジェクトでいろいろなコンセプトを提案していますが、まだまだこれからどうなるか… 。今回の記事にもあるとおり、AIでコードが大量生産されると、粗悪なコードとか滅茶苦茶なシステムが増えるかもしれません。実際、「AIで作ったんですけど、ここから先どうしたらいいですか?」という相談が私のところにもちょくちょくあります。見た目をつくるのは簡単ですが、システム全体を設計する知識や経験が無いとできないもんね。

「AIコンパニオン」も興味深い。毎日何百万人ものユーザーがAIチャットボットと会話していて、心理的な依存や感情的な愛着が懸念されているとのこと。便利さと引き換えに何かを失っていないか、という問題が、より切実になってきている気がします。

環境・エネルギー系では「ナトリウムイオン電池」と「次世代原子力」。 昨年も「エネルギーのイノベーションが未来に一番インパクトがあるのではないか」と書きましたが、今年もしっかり入っています。 電池ネタと原子力ネタは毎年のように取り上げられる待望のテクノロジーですが… 。ナトリウムイオン電池は環境的にはいいけど、重いらしい。

宇宙系は「商業宇宙ステーション」。民間の施設に顧客が滞在できるようになるという話。SpaceXとか宇宙旅行が現実味を帯びてきている気がします。私が宇宙に行くことはないでしょう(体力的に)が、自分の娘の子ども?くらいの世代は可能性がありそうです。

とにかく最近日々思うのが、今の時代は規模の大きな社会課題が多すぎて、若い世代に申し訳ないなあということ。地球温暖化とか少子化とかエネルギー問題とか… 自分たちの代ではとうてい解決しない問題ばかりで。そしてきっと南海トラフ地震も来るだろうし、富士山も噴火… 。そんな不安ばっかりの未来に対して、テクノロジーはちょっとでも希望与えてくれる、運命を切り拓くものだと信じて。

こうして毎年チェックすることにも意味があると思って、また来年。

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